青森のランドマークの三角形ビル「アスパム」に駄目出ししてみた

 
青森市のランドマークの「青森県観光物産館アスパム」(1986年竣工)の写真です(下図)。

これ(上図)と同じ写真は、前に書いた、本ブログの「コンパクトシティの正しい答え――中心市街地の再生は諦めて、住宅地にする」の記事の追記でも載せています。そして、その追記では、「(前略)上図の「アスパム」のデザインが「△」(三角形)の形をしているのは「青森」(Aomori)の頭文字の「A」をかたどっているからなのだそうです(なるほどw)。(中略)このようなアイコニック(iconic)な繋がりを有した建築のデザインは、僕はとても好きなのだけど、少々分かりにくいのが難点ではないかと思います。または、クイズ的(謎謎的、謎掛け的)すぎるとも思います。」と僕は「アスパム」に駄目出しをしています(ワラw)。そして、「それに対して、僕がいつもノート(落書き帳)に描いている「アイコン建築」は、とても分かりやすいのです。(中略)簡単に言えば、例えば、「りんご」のデザインであるならば、「りんご」の形をそのままコピペしたほうが良いのである、という事です。」とも書いています。

と言うわけで、昨晩、僕のノート(落書き帳)に、ぱぱっと描いてみた。上図の「青森県観光物産館アスパム」の「アイコン建築」バージョンです(下図)w。タイトルは「アイコニック・アスパム」(Iconic ASPM)です。

うーん。

ま、細かい事は気にしない(こらこらw)。一応、説明しておくと、上記で書いたように、「「アスパム」のデザインが「△」(三角形)の形をしているのは「青森」(Aomori)の頭文字の「A」をかたどっている」ならば、「A」の形を「そのままコピペしたほうが良いのである」という事です。具体例を挙げると、これはロサンゼルスにある「ハリウッドサイン」(1923年-)のような建物(=ランドマーク)なのです。「The Hollywood Sign Hotel」(ArchDaily、2010年4月15日)も参照。

建物の上部の展望室は「りんご」の形をしています。建物の外観(外壁)の下半分くらいには「森」(りんごの「森」、青森の「森」)のモザイク装飾をいれています。これらは全て「青森」と繋がりのある記号(アイコン)です。これらの記号(アイコン)を上手く組み合わせるという事も「建築する」という行為の一つなのです。本ブログの「Valentine House (バレンタインの家)」の記事参照(「モダニズムの建築家のミース・ファン・デル・ローエは、「二個の煉瓦を注意深く置くときに、建築が始まる。建築とは、厳密な文法をもつ言語であり、言語は、日常目的に散文として使える。また言語に堪能な人は、詩人になれる。」と述べているのだけど、その文にある「煉瓦」を「アイコン」に置き換えたのが「アイコン建築」です。」)。

あと、建物の下部(地上レベル)はパリシャンゼリゼ通りにある「凱旋門」のように門型にして、建物の下を潜れるようにしています。そうする事によって、建物と正対している八甲通りアスパム通り)から海を臨む事ができるようになるのです。上記に載せた「アスパム八甲通りアスパム通り)から見る)」の写真を見ると、道路の正面にまるで道を塞ぐように建物がそびえていて、やや威圧的な感じがしなくもありません。もしかしたら、この配置には、海からの冷たい北風を防ぐ、等々の環境的な理由があるのかも知れないのだけど、青森市は「港町」として栄えた歴史を有しているので、街の中(八甲通り)からでも「海」が臨めたほうが良いのではないかと思います。

説明は以上です。

ちなみに、上記の絵(「アイコニック・アスパム」)をノートに描くのに要した時間は、ほぼ一瞬(5分未満)です(ははっw)。ま、と言うか、大体、いつもそれくらいです。前に書いた、本ブログの「流れ星の家、土星の家、リボン付きのラートハウス」と、「木々の家、ガルウィングの家」と、「もし建築が「リボン」を付けたら――Architecture of Ribbon」の記事でも、「アイコン建築」の手書きのドローイングを載せているのだけど、一つ一つの絵を描くのに要した時間は、どれもほぼ一瞬です。むしろ、それをパソコンに取り込んで、文字を入れたり説明を入れたりする作業のほうが、じつは時間がかかっているのです。「本末転倒」かも知れませんね(ははっw)。ではまた。

(あと、今回の記事とは全然関係ないのだけどw、前々回の「【動画】廃村――abandoned village」の記事の【追記】を今書きました。)