国民医療費、過去最高の37.4兆円

 
メモのみ。

国民医療費、過去最高の37.4兆円=高齢化などが影響―厚労省
時事通信、2012年9月27日)

 厚生労働省は27日、2010年度に病気やけがの治療などで医療機関に支払われた国民医療費が、前年度比3.9%増の37兆4202億円になったと発表した。1人当たりの国民医療費も同3.5%増の29万2200円で、いずれも4年連続で過去最高を更新した。高齢化や診療報酬の引き上げ、医療技術の高度化が主な要因。
 年齢階層別の医療費を見ると、65歳以上が20兆7176億円で全体の55.4%を占める。1人当たりでは70万2700円に達し、65歳未満(16万9400円)の4倍強となっている。また、国民所得に占める国民医療費の割合は、同0.2ポイント増の10.71%に上昇した。(後略)

「医療技術の高度化」(上記)も大きな要因との事です。「医療費高騰の本当の原因は高齢化ではない!?」(All About、2008年11月11日、山田恵子)も参照。あと、「国民所得に占める国民医療費の割合」は、「OECD諸国の医療費対GDP比率(2010年)」(社会実情データ図録)によると、日本は先進国の中では低いらしい。うーん。

とりあえず、以上です。(メモのみ)

関連して、前々回の「亀田メディカルセンター院長・亀田信介氏「危ないのは首都圏!」(メモ)」の記事参照(下記)。

亀田信介
(前略)そうです。今、おっしゃられたように、年齢によってどのくらい医療資源とか介護資源が増えるかと言うと、例えば15歳〜45歳の一番元気な人たちが年間に使う医療資源を1とすると、大体、65歳以上の方で6.5倍。75歳以上のいわゆる「後期高齢者」と言われる方で8倍。これは医療資源だけなんですね。介護資源まで入れると、75歳以上の方1人で医療介護資源を若い人の10人分使っちゃうんですね。その方たちが猛烈な勢いで、絶対数が増えるのが都市部なんです。とくに高度経済成長の時に同じ団塊の世代と言われるような同じ年齢層の人たちがみんな地方から東京に集まった、この方たちが一気に、高齢者になっていって医療資源を必要とするわけですね。この急激な医療需要の高まりを「オーバーシュート」と言うんですけど、ここについては、今後、人類史上あり得ない、日本の問題でもなく、世界の問題でもなく、この大東京圏という凄く特定のところの特定の時期の問題であって、もちろん、今までにもなかったですけど、今後の30年間で起こる事は二度と起こらないだろう、と言われているぐらいじつは大変な事なのです。

ではまた。

どたばた。