Googleの自動運転カー

前に本ブログの「鉄道の未来学――大都市の鉄道の未来」の記事と「大阪維新の会の「船中八策」についてのメモ書き」の記事で書いた、「Googleの自動運転カー」の最新の動画です。「Googleの自動運転カーほぼ完成、最初のドライバーを乗せて手ぶら走行中のムービー公開」(GIGAZINE、2012年3月29日)より。(メモ)

21世紀の日本はこれだなw。あと、前に(僕の)別ブログの「Transit City (Integral Project-3)」の記事で、「(前略)「松島新都市」(→4年前の動画、最新の動画)の特徴は、経済特区であること(税が優遇される)、開発母体が民間企業であること(ニューヨークに本社を置く巨大デベロッパーが投資、民間では史上最大規模)、そして最先端の情報テクノロジーが組み込まれた「ユビキタスシティ」(Ubiquitous City, U-City)であるということです。(中略)そして僕が気になったのは「松島新都市」が「ユビキタスシティ」というハイテクな都市でありながら、都市計画(都市形態)は従来の手法とほとんど変わっていない、「ユビキタス*1」が都市計画に反映されていないように見えるということです。個々の建築物は当世風のスタイル(ダニエル・リベスキンドも参加している)で景観上の新しさはあるけど、実質的には情報テクノロジー(ハイテク)と都市計画(ローテク?)は乖離してしまっているのかも知れません。」と書いたのだけど、このハイテクとローテク?の「乖離」が、上記の「自動運転カー」の技術によってつながるのではないか、とも思いました。(僕の)別ブログの「どこでもドア」の記事も参照。関連して、「Saving Suburbia Part I: Bursting the Bubble」(ArchDaily、2012年4月26日)*2も参照。以上、メモ。

【追記】

ところで、「都市は成長を続け、企業は必ず死を迎える」(アゴラ、2012年4月26日、新清士)をさっき読んだのだけど、この記事は何かとおかしい。この中で紹介されている「複雑系研究で知られる米サンタフェ研究所のジェフリー・ウェスト(Geoffrey West)氏」の理論は、前に(僕の)別ブログの「Googleplex & iSpaceship」の記事で書いた、都市経済学者のリチャード・フロリダの著書「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める」(2009年)の第4章「集積の力」(のP.83-)にも書かれているのだけど、第一に、その(僕の)別ブログの「Googleplex & iSpaceship」の記事で書いたのだけど、「都市は成長を続け」るという事はありません。都市人口(都市が収容可能な人口)には限界値があります。そして第二に、「都市が大きければ大きいほど人口1人あたりの富が多い」という事もありません。そのデータは「Global cities of the future: An interactive map」(McKinsey Quarterly、2011年3月)等で確認して下さい。以上。ま、「アゴラ」は結構、怪しいサイトですね。先月の「持ち家は資産か? 持ち家に関する二つの幻想」(アゴラ、2012年3月31日、中嶋よしふみ)等の記事でも突っ込もうかと思ったのだけど、その反論をまとめたトゥギャッター(2012年4月3日)等を読んで、溜飲が下がりました(ワラ)。最後に、都市思想家のジェイン・ジェイコブズの著書「都市の原理」(1969年)*3の“表紙裏”を撮って載せておきます(↓)。これが「都市」です。

(2012年5月5日追記。次の「東京は最大都市規模を超過しているのか」の記事に、この記事の補足を書きました。)

*1:(僕の)別ブログの「For Tomorrow」の記事参照(「ユビキタス的リアリズム」と「アシキタス的リアリズム」)

*2:Why Young Americans Are Driving So Much Less Than Their Parents」(The Atlantic Cities、2012年4月10日、リチャード・フロリダ)も参照

*3:(僕の)別ブログの「都市の原理」、本ブログの「TPPの賛否」注釈3の記事参照(同書)