廃県置藩-2

(上記の「廃県置藩――Abolition of the ken system」の記事で引用した「【正論】早稲田大学教授 榊原英資 「この国のかたち」変えるには」(産経ニュース、2008年10月15日)の、「英国のように歴史上度重なる侵略を受け、民族的にも宗教的にも多様で異質なものを抱えた国が、イングランドウェールズスコットランド北アイルランドのような地域に分けられているのはごく自然なことだが(後略)」に関しても、(ネットで)少し調べてみたので、メモ。)

とりあえず、「【FIFAワールドカップ】なぜイギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4代表に分かれているのですか?」(Yahoo! 知恵袋、2007年10月12日)参照。あと、ウィキペディアの「イギリスのカントリー」、「イギリスの地方行政区画」の項も参照。その後者によると、「最近は、伝統的に最も重要な層であるカウンティ(county)パリッシュ(parish)スコットランドの場合はカウンティとバラ(burgh)からシティ、ディストリクト、あるいは欧州連合の影響を受けたリージョンといった他の行政区画への移行が顕著である。」との事です*1。なるほど。これに倣って日本も「伝統的に最も重要な層」への「行政区画の移行」、つまり、「廃県置藩」をしたほうがいいのです(キリッ)。



上図はウィキペディアの「イギリスのカントリー」の項にあった「イギリス国旗の変遷」の図です。面白い。うーん。でも、「ウェールズ」が入っていない。そして、ウェールズの国会議員らは「4つの連合国を表現するデザインに変えるべきだ」と訴えているらしい。と言うわけでw、「英国旗「ユニオン・ジャック」がウェールズ国旗を組み入れたデザインに変更か」(痛いニュース、2007年11月29日)参照。「「英国旗変更問題に日本から解決案」 2ちゃんねらーが考案した国旗デザインが英紙に掲載される」(痛いニュース、2007年12月1日)も参照。これも面白い。短いけど、以上ですw。では。



*1:余談になるのだけど、「スコットランド」について経済学者のフリードリヒ・ハイエクは、「自由主義という思想は一八世紀ごろにスコットランドから出てきて、緩やかにイギリスで伸びてきた」と述べている(渡部昇一著「自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す」(2008年)からの孫引き。P.361)。哲学者のデイヴィッド・ヒューム、経済学者のアダム・スミススコットランドの出身です。ついでに、(上記の)注釈8と関連して、経済学者のフリードリヒ・ハイエクは、「組織化された独占体に自分の生活を支配されるといった事態よりも、ある程度の非効率性という犠牲を我慢するほうが、はるかにもっと好ましいと思う」と述べている(渡部昇一著「自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す」(2008年)からの孫引き。P.296)。