シロクマ氏のロードサイド批判は「金持ちの自慢話」にすぎない

BLOGOSの「ショッピングモールより、まずは自動車、国道だ――ロードサイドの精神性について」(シロクマ氏、2013年10月3日)の記事を読んだ。これほど善良(リベラル)な読者を不快にさせる記事はないだろう。

ま、こういう論がつまらないのは、プライベートよりもパブリックのほうが優れているという自明性を読者に押し付けているからなんだよな。また、昔は、田舎の人は心が温かい、都会の人は冷たい、と言われていたのにな。いつ逆転したんだろう。田舎が都会化し、都会が田舎化している。

結局、都会か田舎かというよりは、例えば「住みよさランキング」で上位にきているような場所、つまり都会と田舎の中間の「郊外」が一番快適なんだと思うw。シロクマ氏は考えが極端なんだよね。

仮に都会が快適であるとしても、都会は地価が高いので一般性は持ちえないよね。それでも、都会での生活は素晴らしいと主張するのであれば、「金持ちの自慢話」に甘んじることを覚悟しなければならない。

ま、要するに、高度経済成長期になぜ「郊外化」が進んだかと言えば、都会の地価が上がったからなんだよね。なぜ通勤に1時間半以上もかかる場所に住んだかと言えば、そこしか買えなかったからなのであって、好んで長時間通勤を選んだわけではない。地価(コスト)感覚のない都市論は不毛である。