彼らは何を「理想」としたのか――時代を超える9つのユートピア

前回、「マンハッタンのビフォー・アフター」の記事で、「ギズモード・ジャパン」の「思わず、2度見してしまう都市の変化12例。ビフォー・アフター」(2012年8月21日)の記事*1について少し書いたのだけど、その後に、この記事と関連して、「ギズモード・ジャパン」の「時代を超える9つのユートピア」(2012年3月3日)の記事についても書こうとしたら、urlがおかしいせいなのか、開けなかった(汗)。一応、「excite ニュース」に転載された「時代を超える9つのユートピア」(2012年3月3日)と、その「ギズモード」の元の記事(米版)の「Nine Utopian Architectural Projects for a Brave New World」(2012年2月24日、下図)を参照すると、何とか記事を復元する事はできたのだけど、前者には写真なくて、後者はもちろん英語でw、両方をデスクトップの左右に並べて読むという技を考えてもみたのだけど(どんなだ?w)、決して見やすいというわけではないので、渋々断念していたのだけど、今ふと確認したら\開けました/


時代を超える9つのユートピア」(ギズモード・ジャパン、2012年3月3日)

理想のすみかって、どんなものでしょう? 都市生活してると、海や緑が恋しくなることがあります。でも、都会の真ん中に住んでる友だちの家に遊びに行くと、便利さとか職場の近さとかがうらやましくなったり...。そんなジレンマは時代や地域を超えて共通するようです。フランク・ロイド・ライトル・コルビュジエといった建築家たちはもちろん、ウォルト・ディズニーだって、それぞれに理想郷を思い描いたり、実際に形に残したりしてきました。彼らは何を「理想」としたんでしょうか?*2(後略)

続きは、「ギズモード・ジャパン」のその記事を是非、読んでみて下さい。とても良い記事です。

また、上記の画像の「ギズモード」の写真(ジム・キャリーですw)は、「ギズモード・ジャパン」のその記事でも取り上げられている、「時代を超える9つのユートピア」の1つの「フロリダ州シーサイド」です。少し引用すると、「映画『トゥルーマン・ショー』(→動画)のロケ地として有名になったフロリダ州シーサイドは計画都市のひとつで、その建物は古き良きビーチタウンの雰囲気に統一されています。ただあまりに美しく完ぺきすぎて、逆にキッチュな印象を受けてしまう人もいるようです。」との事ですw。*3

ま、関連して、前に(僕の)別ブログの「Beyond Utopia」の記事で、「(前略)ところで、この記事でアメリカの「ニューアーバニズム」について少し書きましたが、それに関するいいyoutubeがありました。」と書いたのだけど、その「いいyoutube」を今回のブログ記事にも載せておきます(→下の動画*4)。この「フロリダ州シーサイド」を設計したDPZがインタビューに答えています。

これは本当にいい動画です。少し補足しておくと、DPZアンドレス・デュアーニとエリザベス・プラターザイバーク夫妻が主宰する設計事務所で、建築家・都市計画家のピーター・カルソープ(Peter Calthorpe)と並んで、アメリカの「ニューアーバニズム」の旗手(創設者)の一人として知られています(超有名人です)。また、前述の(僕の)別ブログの「Beyond Utopia」の記事では、上記の動画に関して、「とりあえず、あまりにもアメリカ的な楽観さ(アメリカ人のアイデンティティ?)でまとめられたエンディングのナレーションと、記者が「フェイクタウンではないか?」と設計者(DPZ)に直接尋ねているところ(5分38秒頃)が見所かな(?)。」と書いています。*5

とりあえず、以上です。

あと、「ギズモード・ジャパン」のその「時代を超える9つのユートピア」の記事には、前回の「写真でみる田園都市レッチワースの移り変わり」の記事で書いた、社会改良家のエベネザー・ハワードの「田園都市」も、「時代を超える9つのユートピア」の1つに入っていますw。前に本ブログの「雑記(2012/7/17)」の記事の「【おまけ】」で少し書いた、建築家のル・コルビュジエの「300万人のための現代都市」もあります。あと、「反都市主義」の建築家のフランク・ロイド・ライトの「ブロードエーカー・シティ」と*6、今月(2012年8月)の中頃にブログで書いたウォルト・ディズニーの「エプコット」と、空想的社会主義シャルル・フーリエの「ファランステール」と、前に(僕の)別ブログの「数学はいかにして世界を変えるか」の記事で少し書いた、新古典主義の建築家のクロード・ニコラ・ルドゥが計画した「ショー(Chaux)という理想都市」(アル=ケ=スナンの王立製塩所)もあります。後者の2つについては、そのうちブログに書きます(たぶんなw)。現代の「理想のすみか」は具体的にどんな場所(環境)なのかな。ではまた。

*1:世界の都市はどのように変貌を遂げたか?世界25都市の風景写真ビフォア・アフター」(カラパイア、2011年3月2日)も参照。本ブログの「リチャード・フロリダ「都市の高密度化の限界」を翻訳してみた」の記事に載せた、ニューヨーク(マンハッタン)のブロードウェイのビフォー(→写真)とアフター(→写真)の写真も参照

*2:(僕の)別ブログの「マンハッタンのゆくえ (前)」の記事参照(「(※要請により歌詞削除)」、→歌詞動画

*3:(僕の)別ブログの「グローバリゼーション(town)」の記事参照(「ネオ・トラディショナル(伝統様式)編。(中略)都市計画界でもいろんな意味で話題となった「セレブレーション」という街です。ディズニーがつくった「現実の」街。「テーマパークみてぇだ」と一番言われやすいやつです。(後略)」。本ブログの「速水健朗著「都市と消費とディズニーの夢――ショッピングモーライゼーションの時代」を批判する」の記事の注釈3も参照。関連して、本ブログの「堺屋太一の「大阪10大名物」についてのメモ書き」の記事参照(三重県伊勢市の「おかげ横丁」等)

*4:テレビ番組「Sunday Morning」(米CBS)の「Creating The Perfect Town」(2007年5月20日放送)の動画

*5:前回の「写真でみる田園都市レッチワースの移り変わり」の記事参照(「デザイン」の力)

*6:Frank Lloyd Wright Hated Cities, Which Might Explain Why Americans Love Him」(The Atlantic、2012年6月8日、Mark Byrnes)を参照