超絶発展する立川市――「逆都市化」する東京

 
(前に別ブログに書いた「「逆都市化」する東京」の記事の続き。)
 
多摩モノレール 柴崎体育館駅〜立川南駅立川北駅」(2009年11月21日にアップロード、accomodat)のYouTube動画(→下の動画)。映像と音楽(BGM)がマッチしている。

他には、「【多摩都市モノレール】1000系 先頭展望 立飛から高松」(2010年12月11日にアップロード、railmanbros、→動画)、「【多摩都市モノレール】1000系 先頭展望 高松から立川北」(〃、→動画)、「【多摩都市モノレール】1000系 先頭展望 立川北から立川南」(〃、→動画)のYouTube動画を参照。あと、「ブレードランナー*1の世界。開通10周年多摩モノレール。主観映像」(2009年10月3日にアップロード、sun10ro、→動画)も参照。うーん。僕は多摩都市モノレール線に一度だけ乗った事がある(多摩動物公園へ行ったw)のだけど、これには二度と乗りたくないと思いました。これに乗るくらいなら、車で渋滞に巻き込まれるほうがまだましです(どんなだ?w)。

では、「立川に「ららぽーと」 2015年春開業へ」(読売新聞、2012年11月14日)より(下記)。メモ。

 立飛グループの中核企業「立飛ホールディングス(HD)」(立川市)は13日、立川市にある同社所有地の一部に商業施設を開発する計画を発表した。三井不動産中央区)との共同事業で実施し、2015年春に大型ショッピングモール「ららぽーと」の開業を目指す。

(中略)建設予定地は、多摩モノレール立飛駅の南東側にある立飛HD所有地(立川市泉町、同市高松町)。現在、「タチヒゴルフ練習場」が営業している場所を中心に開発を実施する。

 商業施設は、敷地面積約9万2500平方メートル、売り場面積約5万9500平方メートルで、駐車場も約3200台分*2を確保する計画だ。

(中略)市内では、スウェーデン発祥の家具販売チェーン「イケア・ジャパン」(千葉県船橋市)も15年に、同市緑町の米軍旧立川基地跡地の一部に大型店舗を出店する計画を進めている。

 立川市は「周辺道路での渋滞が懸念されるため、ハード・ソフトの両面から交通対策を考える」(栗原洋和・開発調整担当部長)としており、具体的な渋滞対策の検討を開始する。(後略)

上記の「ららぽーと」に関しては、(僕の)別ブログの「Strange Paradise」の記事(「ららぽーと横浜」)と、「Guide to Shopping」の記事(「ららぽーとTOKYO-BAY」)、「Integral Project-2」の記事(「ラゾーナ川崎プラザ」)、「イオンレイクタウン」の記事(「ららぽーと新三郷」)、「柏の葉から考える」の記事(「ららぽーと柏の葉」)、「エソラ」の記事(「アーバンドック ららぽーと豊洲」)を参照。

「イケア」に関しては、(僕の)別ブログの「H&Mモデル」の記事(「危機後産業潮流(3)北欧発新価格、割安感・デザイン両立。」、日本経済新聞、2010年1月5日)と、「イケア」の記事(「この映画の冒頭のイケアに関するシーンが好きですね。」、→動画)を参照。

あと、上図の「伊勢丹立川店」に関しては、前述の(僕の)別ブログの「「逆都市化」する東京」の記事を参照。ついでに、上図(左上)の「国営昭和記念公園」に関しては、(僕の)別ブログの「Polyrhythm」の記事(「都内の大きな公園へ。(中略)公園で、久々に自転車に乗る。これは楽しい。(中略)map」)を参照。

立川市に イケア、ららぽーとができて、超絶発展  八王子が過疎化へ」(にゅーすまとめログ、2012年11月15日)も参照(ははっw)。

とりあえず、以上です。

ま、要するに、現在、東京圏では「逆都市化」が起きているのです。詳しい事は、前述の(僕の)別ブログの「「逆都市化」する東京」の記事を参照。ちなみに、その記事では、「「逆都市化」に関しては、すでにクラッセン*3の「都市サイクル仮説」(都市化→郊外化→逆都市化→再都市化)や、ジョエル・ガローの「エッジシティ」(住宅の郊外化→商店の郊外化→職場の郊外化)*4等の膨大なデータに基づいた実証的な都市論がある」と書いているのだけど、この文中の「住宅の郊外化」は、「ドーナツ化現象」とも言います。そして、その次の「商店の郊外化」が上記のニュース等の事です。ついでに、その次の「職場の郊外化」は、えーと、「過去10年間の転入超過数 埼玉県は全国トップ」(帝国データバンク、2012年3月30日、→PDFファイル、下図)を見れば、一目瞭然です。企業の転出超過数の全国ワースト1位が東京都であるのに対して、東京都の周辺の埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県が、企業の転入超過数のベスト1位〜4位になっています。これを「逆都市化」と言います。

(追記。そう言えば、最近、経済学者の池田信夫ツイッターで、「大阪の企業転出超過数はワースト1位で、(中略)橋下維新が目指した地方自立はこんな姿ではなかったはず。(後略)」等と載せていたのだけど、これは間違っています。繰り返すけど、企業転出超過数のワースト1位は「東京」です。大阪はワースト2位です。と言うか、東京でも大阪でも「逆都市化」が起きているのであって、下図を見れば分かるように、大阪府の周辺の兵庫県滋賀県奈良県和歌山県が、企業の転入超過数のベスト10に入っています。ついでに、都市が県境を越えて「大都市圏」を形成している東京や大阪で、都道府県毎のデータを比較する意味はほとんどないとも思います。時代は都道府県単位から大都市圏単位の「広域連合」(または道州レベルの自治体)へシフトしているのです。その意味でも、「大阪維新の会」の都市政策(「大阪都構想」等)は正しいのです。関連して、本ブログの「体制維新――大阪都」の記事を参照。)

でも、その一方、東京区部(23区)の人口は増えています。これを「再都市化」と言います。つまり、現在、東京圏では「逆都市化」と「再都市化」の現象が重なって起きているのです。ま、大ざっぱに言えば、かつての都心が郊外へ移って、かつての郊外が都心へ移っている*5、という現象です。都市構造が裏返る(反転する)というダイナミックな現象が今起きているのです。そして、言うまでもないけど、この時に求められる正しい都市政策とは、この都市構造のダイナミックな変化の“巨大な波”に巧みに乗る(→動画?)という事ですw。ではまた(ドタバタ)。

【補足】

上記の「立川に「ららぽーと」 2015年春開業へ」(読売新聞、2012年11月14日)のニュースの参考資料です。「ららぽーと新三郷」と「イケア新三郷」の写真です(下図)。

あと、上図の地図(左上)の「国営昭和記念公園」の写真です(下図)。

補足は、以上です。では。

*1:関連して、(僕の)別ブログの「麦わら帽子はどこへ行ったのか」の記事参照(「工業デザイナーのシド・ミード」、→動画

*2:前々回の「「コンパクトシティ」から「道の駅」を拠点とした新しい都市へ」の記事参照(「大型商業施設の「ラゾーナ川崎」は「川崎駅に直結していながら2000台の駐車場がある」)

*3:(僕の)別ブログの「雑記3」の記事参照(「クラッセン(Leo H. Klaasen)」)

*4:(僕の)別ブログの「イオンレイクタウン-3」の記事参照(「エッジシティ」)

*5:本ブログの「コンパクトシティの正しい答え――中心市街地の再生は諦めて、住宅地にする」、「リチャード・フロリダ「都市の高密度化の限界」を翻訳してみた」注釈3、「東京計画2011」の記事参照(「都心の郊外化」)