震災遺構――保存か解体か

震災遺構 保存か解体か」(Yahoo!みんなの政治、2012年11月4日、→下の動画)より。メモ。


津波の傷跡 保存か撤去か どうする「震災遺構」
朝日新聞デジタル、2012年7月1日)

東日本大震災の被災地で、津波の猛威を語る「遺構」が消えつつある。宮城県石巻市の道路に横倒しになっていた「巨大缶詰」も6月30日朝、被災者の感情に配慮し、撤去が始まった。一方、遺構を「モニュメント」として保存しつつ、観光の呼び水にしようという動きもある。(後略)

南三陸町 防災対策庁舎 「取り壊し」か「保存」か」(産経新聞、2012年10月11日)も参照。少し引用すると、「(前略)石川県白山市の主婦(56)は「広島の原爆ドームと同じで残すべきだ。あの惨事を忘れてはいけない」と話した。一方で、横浜市の男性会社員(32)は「遺族のことを思うと取り壊すべきだ。写真で残せばいい」と語った。被災地を訪れた人々の意見も分かれている。」との事です。

関連して、本ブログの「津波のような建築――Disaster Prevention and Education」の記事と、本ブログの「津波の記憶を風化させないために出来る事は何か――津波と船と建築」の記事を参照。その後者の記事で、「陸上に打ち上げられたままの大型漁船「第18共徳丸」」について少し書いたのだけど、「打ち上げ漁船、船主が解体の意向 気仙沼市長「年内に方向性」」(河北新報、2012年10月23日)によると、この「第18共徳丸」の所有者が、「気仙沼市に解体の意向を伝えている」との事です。うーん。ま、とりあえず、メモのみ。

【追記】

液状化マンホール残す? 浦安市計画に住民が反対署名」(朝日新聞デジタル、2012年11月1日)も参照。少し引用すると、「東日本大震災液状化で地中から突き出したマンホールを残すべきか。千葉県浦安市で行政と住民が対立している。「被害を後世に伝えるため、そのまま残すことに意義がある」とモニュメント化を目指す市に対し、マンション価格の下落などに悩まされてきた近隣住民らは「負のイメージが定着する」と撤回を求めて署名集めを展開。溝は深まるばかりだ。(後略)」との事です。うーん。僕は「マンホール」は残さなくてもいいと思います。