アマゾン新社屋――結構、普通です

 
Amazon’s Seattle Headquarters / NBBJ」(ArchDaily、2012年9月10日)より。米アマゾンAmazon.com)の新本社屋です(下図)。メモ。

うーん。結構、普通です。。

Googleマップ」で、位置だけ確認してみた。ここです(下図)。

ワシントン州シアトル市のダウンタウンの北側の外縁(外側のへり)です。あと、ネットで簡単に調べてみると、場所はサウス・レイク・ユニオン(South Lake Union)の近くで、このサウス・レイク・ユニオンは「マイクロソフト創設者のひとり、ポール・アレン氏が巨額の資金を投じ、再開発を進めたエリア」との事です。ちなみに、マイクロソフト本社屋は、シアトル市から東へ約15キロのところのワシントン州レドモンド市にあります。任天堂の米本拠地(Nintendo of America)もレドモンド市にあります。ま、とりあえず、以上です。

以下、簡単にまとめてみた。

フェイスブック新社屋」に関しては、本ブログの「フェイスブック新社屋――倉庫のような大きな一室空間のビル」の記事参照。この記事で、僕は「オフィスビルは「水平」、「垂直」のどちらが適しているのかという問題を設定してその答えを解いてみたい」と書いたのだけど、フェイスブック新社屋は「水平」であるのに対して、アマゾン新社屋は「垂直」です。

ツイッター新社屋」に関しては、本ブログの「米Twitter本社はどこに移転したのか」の記事参照。この記事で、「(前略)企業の本社の立地の選択で、大都市の「都心との近接性」(Proximity)がますます主要な要因になってきている」(リチャード・フロリダ)と書いたのだけど、アマゾン新社屋はこれに該当しています。おそらくオフィスビルの「水平」と「都心との近接性」はトレードオフの関係になっているのでしょう。

「グーグル本社屋」と「アップル新社屋」に関しては、(僕の)別ブログの「Googleplex & iSpaceship」の記事と、本ブログの「リチャード・フロリダ「都市の高密度化の限界」を翻訳してみた」の記事参照。関連して、「シリコンバレーでの新しいバブル 〜シャープ再生への教訓〜」(ダイヤモンド・オンライン、2012年8月31日、岸博幸)を参照。少し引用すると、「(前略)こうしたシリコンバレーの巧みな進化の現実を踏まえると、(中略)先進国でのものづくりはイノベーションを創出できる分野のみにフォーカスすべきなのです。新たなイノベーションが難しい液晶パネルや太陽光パネルといったハードウェア単体については、新興国に対抗できる位の大規模な投資とコストダウンができないならば、早く全面撤退すべきです。」との事です。とても良い記事です。ちなみに、前述の本ブログの「米Twitter本社はどこに移転したのか」の記事では、僕は「イノベーション(創造)こそが都市の本質であり、都市のエネルギーの源泉である」と書いています。本ブログの「クリエイティブ・ヴィレッジ」の記事も参照。ではまた。

【追記】

上記の「アマゾン新社屋」の地図です(下図)。上図よりも分かりやすいです(たぶんw)。

現在のアマゾン社屋の写真です(下図)。

あと、上記の「マイクロソフト本社屋」について、ネットで簡単に調べてみた。

建物から見た「歴代時価総額トップ企業」」(WIRED、2012年9月10日)の記事によると、「(前略)ワシントン州レッドモンドに広がるマイクロソフトの本社は、騒音や環境汚染から離れてたくさんの従業員が一緒に仕事して知識労働の成果を生み出す、郊外型の本社キャンパスの基準とされている。公園、池、そして現代的な低層の建物のある敷地で、現在も毎年、何百億ドルも売り上げているソフトウェアが、次々と作られている。」との事です。マイクロソフト本社屋は「水平」です。写真を2枚載せておきます(下図)。追記は以上です。